中二病でも恋がしたい!
京都アニメーションが手掛けたラブコメアニメであり、作画はもちろん、普通のラブコメアニメかと思ったら、非常に中身の濃いアニメだったので、ネタバレなしでアニメ紹介をしていく。
この記事はこんな人にオススメ
- 中2病でも恋がしたい!てどんなアニメ?
- 風変わりなラブコメアニメが観たい人
元中2病と、現役中2病によるラブコメ
このアニメは、中2病をテーマに描いたラブコメアニメ。
かつては同じ中2病だったが、高校からは普通の学生生活を謳歌しようと意気込んでいる富樫勇太
そして、高校生にもなって中二病を患っている小鳥遊六花。
この対局にいるようで似た者同士の2人の関係がどう進展していくのか。
その過程をニヤニヤして観るのが本当に楽しいかったし、笑いもあり涙もある。
中二病と恋愛を絡ませるというオリジナリティのあるラブコメアニメだった。
かつて中2病だった富樫が、小鳥遊に対して「コイツ、イタイやつだなー…。」と呆れながらも、徐々に2人の距離が縮まっていく過程。
その他にも凸守や丹生谷との絡み、極東魔術研究昼寝部での皆の日常が見られるコメディの部分も見ていて高校生活ならではの日常を感じられて面白い。
中2病は現実逃避なのか
このアニメで考えさせられるテーマは「中2病は現実逃避なのか?」ということ。
私たちは、中学生の思春期には、教室に襲ってきた敵を自分がヒーローに変身して倒すみたいなことを妄想したり、
アニメの影響で口調がおかしくなったりと、中2病だった時がある。
今それを振り返ると、「あの頃の自分はどうかしていた」とひたすら恥ずかしい思いでいっぱいだ。
しかし、このアニメではそんな恥ずかしい中2病が果たして恥ずかしいことなのか、現実逃避なのか、非常に考えさせられる。
この中二病でも恋がしたい!というタイトルにもあるように、中2病という、恥ずかしくてイタイ存在でも恋愛はしたい!というそんな思いが込められたメッセージ性の強いタイトルだ。
現実と妄想の狭間
そんな、自分の頭の中にだけで繰り広げられる仮想世界を勝手に作り出す中2病。
中二病を患った人たちは、必ず自分の中2病と現実の狭間で悩み、そしていずれは現実と向き合い、中2病が治る時が来る。
だが、このアニメのヒロインである小鳥遊六花は、高校生になっても未だに中二病をこじらせていて、クラスでも浮いている。
そう、高校生にもなって中2病になっていると、クラスで浮くのは当然。
しかし、小鳥遊が中2病を患っているのには深い理由があった。
小鳥遊はただ中二病をしているわけではなく、とあるつらい過去があって、ずっと悩んでいた。
それはアニメを実際に見て確認してほしい(誘導)。
その悩みを、ダークフレイムマスターこと富樫勇太と共に乗り越えていく六花の姿には涙せずにはいられない。
私たちは皆中二病
中2病ほどでもないが、私たちは皆、頭の中で勝手に世界を作り出し、そこを拠り所にしながら生きているのではないだろうか。
時には現実と向き合うのに疲れて、時には妄想をしてありもしない現実を思い浮かべては、虚しくなったり。
そんな現実と妄想の乖離に対して虚しさを感じるのは、現役で中2病を患っている人も、また成人している私のような人も、同じではないだろうか。
そういう意味では私たちは皆中二病なのだ。
だから恥じる必要もなく、我を貫き通す中二病の姿は、そういう意味ではかっこいい。
まぁ、イタくて恥ずかしいというのは否定できないが。
まとめ:中2病について深く考えさせられるアニメ
中二病は、1人で、周囲からは浮いて、後から恥ずかしい思いになって悶絶してしまうこともある。
しかし、変わり者で異端な中二病を患っている小鳥遊六花に、最初は視聴している私もなんだコイツと思いながらも、徐々に愛着が湧いてきて、中二病も悪くなかったなと懐かしく思えるいいアニメだった。
京アニの作画は言うまでもなく、OPもキャストも(特に1期のOPは有名だが、キャストでは二風谷役の赤﨑千夏の演技は個人的にダントツでキャラとマッチしていて好きだ)。
あと富樫勇太が中二病になった時に急にルルーシュになるのが個人的にツボ(笑)。
「中二病でも恋がしたい!」シリーズは、U-NEXTなら1期から劇場版まで全4シリーズ観ることができるので、是非観てほしい。
劇場版のネタバレ感想はこちら
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