前回、映画を倍速視聴する人が増えている原因について考察した記事を書いた。
そもそも「映画を倍速視聴したら何がダメなの?」と思う方もいると思う。
確かに、私は別に倍速視聴を否定するつもりはない。
映画画の楽しみ方は人それぞれだ。
今回の記事の内容は「映画を倍速視聴することによる弊害」というテーマで語っていく。
何度も言うが、映画の倍速視聴をしている方を否定するつもりはないのでご理解いただきたい。
この記事はこんな人にオススメ
・映画やドラマを倍速視聴して観ている人
・倍速視聴をせずに普通に映画を見ることによって得られるものは何か?
・映画の本来の楽しみ方はなにか?
前置き:映画鑑賞の本来の意味とは
前置きとして、私たちが映画、ドラマ、アニメなどの映像作品を観る時に何を考えてから観ているだろうか。
楽しいから。面白そうだから。感動できそうだから。暇だから。
理由は人それぞれだ。
しかし私はどんな理由があるにせよ、映画を見る側の姿勢としては【その作品をまんべんなく味わう】というのが、最大限に映画やアニメを楽しめるのだと思う。
「そこまでガチで観る気はないよw」という方もいると思う。
そんな人こそ、倍速視聴せずに、作品の一つ一つをゆっくりと味わってほしいと思うのだ。
理由は単純に、もったいないからである。
作品を深く味わうことができない
映画というものは、沢山の人が関わり合いながら作る一つの芸術作品だ。
その中で作者が込めたメッセージ、細い演出など、挙げたらキリがないほど、努力と工夫が一つの作品には込められている。
それを1時間30分~2時間ほどの長い時間をかけてじっくり味わうのが、本来の映画の楽しみ方ではないだろうか。
そもそも、製作者側としては、視聴者が倍速で視聴することに配慮して映画を作っていない。
つまり、映画の制作側としても「この映画は倍速視聴しても最大限楽しめる作品となっています」というつもりはないのだ。
映画を倍速視聴するということは、ゆっくり時間をかけて映画に没入してその世界観を楽しんだり、作品に込められたメッセージやこだわりを汲み取ることすらできなくなり、最大限楽しむ事ができないのだ。
まぁ、こんなことを考えているのは厄介オタクである私くらいなのかもしれないが。
映画を観ることが作業のように感じてしまう
次に、映画を観ることが作業のように感じてしまうという点。
ひたすら消化試合になって、そこに趣味としての中身がない。
倍速視聴によって、まるでとにかく作品をただひたすら消費することだけに集中してしまう。
これは、ネトフリやU-NEXTなどの定額サービスのよく言われるフレーズである「〇〇作品が観放題!」という文句につられすぎてる人が多いことが理由としてあると思う。
焼肉食べ放題で「食べ放題だから元を取ろう!とにかくいっぱい食べよう!」という気持ちはわかるが、もう少し味わいながらゆっくり咀嚼しても良いのではないだろうか。
「お腹に入れば一緒」みたいな発想は趣味として単純に虚しく感じる。
まとめ:倍速視聴は、単純にもったいない
まとめとしては、「倍速視聴は、単純に勿体ない」という結論に至る。
制作側としても、懇切丁寧に作った作品を、客によく噛まないでガツガツ早食いされたら、複雑な気分になるだろう。
まぁ、視聴者からしたら「そんなこと知ったこっちゃないわw」と思われるかもしれないが、
私としては、思いの込められた作品を大切に一つ一つ味わいながら楽しみたい。
倍速視聴は、本来の映画鑑賞の目的、意味を見失っている気がする。
以上、今回は「映画を倍速視聴することの弊害」というテーマで話したが、結局は「もったいない!」という浅すぎる私の主張だけで終わってしまった。
若者の倍速視聴。これも時代の変化として受け入れるしかないのだろうか…。
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