毒親育ちの特徴の一つとして「何事も完璧にこなそうとしては、それができずに自己嫌悪の沼に落ちる」というものがある。
これは、小さい頃から親からの過度な期待やプレッシャーにより「親の期待に応えて、全部完璧にこなさなきゃ!」と自分を追い詰めてしまうからだ。
今回は、そんな毒親育ちの根深いゼロヒャク思考、完璧主義を治すために必要なことを語っていく。
この記事はこんな人にオススメ
- 毒親育ちで生きづらさを抱えている人
- 完璧主義、ゼロヒャク思考から脱することができない人
この記事が毒親育ちの生きづらさから開放されるための一助になれば嬉しい。
完璧主義、ゼロヒャク思考とは?
まず、完璧主義、ゼロヒャク思考とは何なのだろう。
それは、何事においても100点、つまり完璧を目指し、それが達成できなかったら「自分はもうダメ人間だ…」と自己嫌悪に陥る思考のこと。
それがたとえ70点、90点の出来だったとしても、「100点以外は何の意味もない!」と0か100かでしか物事を考えられないということ。
毒親育ちは、何事においても100点を目指す。
これは幼少期からの、親からの過度な期待やプレッシャーからによるものだ。
勿論、何をするにしても、完璧にこなそうとする意識は素晴らしいことだ。
しかし、毒親育ちの良くないクセは、「100点が取れなかったら自分はダメ人間なのだ」と、自己否定、自己嫌悪に陥るところだ。
これが毒親育ちの生きづらさにつながる。
全てのことを完璧にこなそうとしては空回りし、自己嫌悪のループで精神を病んでいく。
ほとんどの人は100点はとれていない
まず、毒親育ちが最初に理解しておくべきことは、「完璧にこなせる人なんてごくわずか」だということ(言われてみれば当たり前だけど)。
例えば、学校のテストで100点をとる、席次1番をとる、はたまた東大に首席で合格するなど、そんな一般的に優秀で優れた人間というのは、全体の1%にも満たないだろう。
ここでは学校や受験を例に出したが、仕事や日常生活においても同じことだが、毒親育ちが目指す完璧とは、非常にハイレベルのことなのだ。
そんなことできる人のほうが少ないのにも関わらず、「この目標が達成できなかったら私は生きている価値なんてない。」というほどに思い詰めて、それで達成できなかったら精神を病んでしまうのだ。
しかし、世の中の殆どの人で、何事も完璧にこなせている人はごくわずかだ。
にも関わらず、みんなそれなりに幸せに生活できている。
50点や60点くらいで生きている人がほとんどで、それでも彼らは精神的に満足している。
努力した自分を認める
これは、目標を達成できなかったとしても、「自分は努力したんだ。」と自分を認めることができているから。
しかし毒親育ちは、悪い所ばかりに目を向けて、「自分が努力した」という良い面には全く目もくれない。
これは、幼少期から、親に「よくできたね!」と努力を認めてもらえず、悪い所ばかり責められていたという経験からくるものだ。
毒親育ちは、この「良い面に目を向けずに、悪いところばかりに目を向けては自分を攻める」というクセから抜け出せていないことが多い。
親の期待に応える必要はない
毒親育ちが完璧主義になった原因について、ある程度客観的に再認識してもらった所で、
もう一つ伝えたい重要なことがある。
それは「親の期待に必ずしも応える必要はない」ということだ。
これまであなたが一生懸命何かを頑張ったとしても、親は「あなたはダメな子どもだ。」、「そんなこと誰でもできる」などと言って否定してきたと思う。
だからこそ、完璧主義思考から未だに抜け出せていないのだろう。
しかし、ここでよく考えてみてほしい。
あなたの人生のあなたのものであり、親のものではない。
親の期待に応えたその先に得られるものは何だろうか。
親はあなたに「すごいね!よくできたね!」と褒めてくれるかもしれない。
しかし、親というのは、認めるとか認めないではなく、無条件に子どもを愛する存在であるべきなのだ。
親はあなたを心の底から愛してはいないので、条件付きでしかあなたを認めないだろう。
それは、歪んだ親子関係であり、健全ではないことは確かだ。
そんな毒親の評価に振り回されるのではなく、
自分のしたいこと、心の声に耳を傾け、それに従って行動してみるのはどうだろうか。
思考のクセは、時間をかけて治していく
以上のように、毒親育ちの完璧主義、ゼロヒャク思考は、子供の頃から習慣づけられたものなので、すぐに治るものではない。
だから、治すためにはそれなりに長い期間が必要だ。
治す上でのポイントとしては、
- 親の期待に応えた先には何もない事を知る
- ほとんどの人は完璧ではないことを認識する
- 完璧にこなすことができなかったとしても、努力した自分を褒めてあげる
特に最後の「自分を褒めてあげる」というのは非常に重要。
毒親育ちは親から褒められたり、認められた経験が少ないので、自己肯定感が著しく低い。
だからこそ、親から褒められなかった分、自分で自分を褒めてあげるということを意識してやってほしいのだ。
そこで、親からもらえなかった愛情を、自分で自分に注いでほしい。
そして、自己嫌悪に陥りそうになったら、「自分は完璧にはこなせなかったが、それに向かって頑張ったことは確かだ。」と、自分の努力を認めてあげよう。
毒親育ちは、親からまともに愛情を受けて育ってきてないので、精神が未熟なまま大人になって社会に出る。だからこそ周囲とのズレを感じて、メンタルが落ち込んでしまう。
自分が精神が未熟であることを理解し、少しずつ自分の心を満たしていく為に進んでいこう。
そのために、私を含む毒親育ちの生きづらさから解放されるために、これからも記事を書いていく。
それでは。
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