毒親の特徴と、その支配から逃れるために必要なこと

人生論

毒親という言葉がだいぶ世間でも浸透してきており、「私の生きづらさの原因は親にあるかもしれない…と感じている人も多いのではないだろうか。

今回は、毒親の特徴と、それによって子どもに及ぼす悪影響と、毒親からの支配から逃れるためにはどうすべきかについて語る。

似たような記事を前回にも書いたが、今回は主に子どもではなく毒親の方にフォーカスして語る。

人格否定

毒親は子供の人格を平気で否定してくる。

「死ね」、「自殺しろ」、「そこから飛び降りろ」、「お前はどうせ大学には受からない」、「クズ、ゴミ」など、平気で言ってくる。

自分で生んだのにも関わらず、無責任な言葉だ。

こういった言葉を親に言われると、本当に子どもは傷つき、自尊心、自己肯定感が著しく下がる。

そして、

「自分はなんで生まれてきたんだろう

「自分って生きてる価値ないよな。そうだよな。」

このように、親から自分の生を否定されると、自分でも自分を否定するクセがつく。

一番最初に自分の存在を認めてくれるべき親に、存在や人格そのものを否定されると、生きる気力も湧かなくなる。

この思考の癖が、将来、大人なった時にも生きづらさを抱え、結果的に鬱やパニック障害などの精神疾患にも繋がるのだ。

情緒不安定(ヒステリック)

また毒親は、普通に食事をしていたり談笑している時に当然怒り出したり、泣き出したりと、ヒステリックな一面もある。

そしてその感情のぶつけ所を子どもにぶつけることによって、子どもを傷つけたり、混乱させたりする。

こうなると、子どもはずっと親の顔色をうかがいながら生活するようになる

このクセもまた厄介なもので、たとえ親がいない場面でも、親のことばかりを気にしてしまうのだ。

わかりやすい例が、進路選択の時だ。

「A高校に行きたいけど、偏差値的には親はB高校の方が喜ぶから、B高校にしよう

このように、人生における重要な意思決定を、自らの意思ではなく親の考えに引っ張られてすることになるのだ。

この思考のクセがつくと、「自分が本当にやりたいことがわからない。何がしたいのかわからない。」と、成長してから悩むようになる。

自分の意志で何かを決めたり、行動したりした経験がないので、人生の主役が自分ではなく親っているのだ。

親の言うことばかりに耳を傾けて、自分の心にフタをしていては、結果的に抑うつ状態にもつながり、「何もする気になれない」という無気力感に襲われたり、「生きる意味がわからない」と、同じことをグルグル頭の中でずっと考えては落ち込むというループ陥ったりする。

「自分が本当にしたいことは何なのか?今まで親の意志で行動してこなかったか?」と、自分に問いかけて今までの人生を振り返ってみよう。

そこで親の影響が大きいと感じたのなら、あなたの生きづらさの原因は毒親にある。

まずはその「親の顔色をうかがう」という思考の癖を認識し、そして

徐々に治していけるように、ゆっくり心のフタを開けていってほしい。

子供に自分の理想や価値観を押しつける

毒親にとって、子どもは1人の人間ではない。

ただの操り人形だ。

だからこそ、子供の意見、主張も聞かずに、自分の価値観、理想を一方的に押し付ける。

これに子どもが抵抗しようとしたら、

「育ててやってるのに口答えするな。」

「お前をここまで育てるのにいくらかかったと思ってるんだ。」

と言う。

教育は親の義務だし、それにお金をかけるのは当然。

しかし、子どもは親にそんなことを言われたら何も反論できない。

特に学生や未成年の場合は、まだ経済的自立をしておらず、親に頼らざるをえない。

本当に卑怯で姑息。これでは親と子どもの信頼関係は構築されない。

この信頼関係が構築されないままだと、子どもは家庭以外の場所でも人間関係のトラブルを抱えやすくなる。

人を信頼できずに自分から壁を作って孤独になって、

自分の悩みをすべて抱え込んで結果的に生きづらさを抱える。

人が信頼できないと自己開示ができない。

この自己開示は精神の安定において重要な役割を果たす。

詳しくは下記の記事で解説しているので読んでほしい。

過干渉

毒親は子どもの行動が気になってしょうがない生物なので、過干渉になる。

ノックもせずに人の部屋に入って来たり、一人暮らしで実家を離れたら、しつこく電話してきたり。

親は「自分の子どもだから何をしてもいい」と思っているのだろう。

「家族でもプライバシーてものはあるでしょ!?」と反論したら、

「親子なんだからいいでしょ(笑)」と流される。

まともに子どもの意見を聞こうともしないので、話し合いの意味がない。

こうなると、子ども自身も、親子関係におけるプライバシーの境界線がわからなくなる。

それで心に傷ついて親に対して信頼できなくなり、失望、呆れ、諦め。

それらの感情が渦巻いて親に対して、親だけでなく他の人に対しても疑り深くなってしまう。

まとめ:自分を不幸にする人とは距離をとる

これらの特徴があてはまり、なんとなく心当たりがあるのなら、今一度自分の人生を振り返ってみてほしい。

そしてこれは重要なことなのだが、「毒親は子どもを愛していない」ということを理解してほしい。

親は、表面上は「好きだよ~。」とか「離れないで~。」と言っているかもしれない。

しかし、それは愛情ではなく執着依存という歪んだ感情だ。

だから、毒親育ちの人がすることは、まずは自分の生きづらさの原因が親との関係にあるのではないかと振り返ってみる

そして、原因が親だとわかったなら、勇気を持って親と距離をことだ。

この距離というのは物理的距離心理的距離があるが、

まずは実家を出るなりして物理的距離をとる。

そして、自分の体に染み付いた思考のクセを、徐々に治していき、心理的距離を離していく。

これが毒親からの支配から解放されるために必要なことだ。

自分を不幸にする人とは離れて、自分を大切にしてくれる人だけと付き合おう

時間はかかるし、覚悟を持ってやらなければならないことだが、私もそのステップを踏んで、ゆっくり進んでいこうと思う。

それでは。

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