人生は時にパズルのように感じることがある。社会という大きな枠の中で幸せに生きるためには、適切なピース(私)を適切な場所(環境)にはめていく必要がある。
しかし、殊に社会不適合者と呼ばれる人種にとっては、ピースの形が他とは違うために、かっちりハマるパズルがなかなか見つからない事が多い。
だが、社会不適合者であることが、喜びのないつまらない生活を意味するわけではない。
今回は、あなたが社会というパズルの中で大きな力を発揮し、毎日の生活に喜びをもたらすための10のライフハックをまとめた。参考になれば嬉しい。
自己受容の育成
社会の不適合者はしばしば自己不足感に悩むことがあるが、これを克服する最初のステップは自己受容を育てることである。
これは、今の社会不適合でダメでどうしようもない自分を、ありのままの自分を受け入れてあげることである。
例えば、人前でまともに会話できないならば、それを「人と話せない自分はゴミだ…。」と否定するのではなく、「今は人と話せないけど、これでいい。」と受け入れる。
自分のダメな部分を愛するのだ。
あなたが自分で「悪い」と感じている部分は、ユニークな特徴、強みであり、あなたのアイデンティティの一部である。それらを欠点とは思わないでほしい。
自分で悪いと感じる場所があるならば、まずはそれを受け入れる。その次に改善していく努力を重ねていく。
多くの人々は「自分の悪い部分を認識する→そこを徹底的に否定する→改善しようとする→更に自己嫌悪に陥って、つらくなる」。
しかし、メンタルが落ちずに自己肯定感を養っていくには「自分の悪い部分を認識する→そこを否定せずに、徹底的に受け入れる→悪い部分だと感じつつも、前向きにそこを改善しようと努力できる」というステップを踏む必要がある。
この違いを認識して、自分の思考を見直してみてほしい。
自分のコミュニティを見つける
世界は広大で多様であり、様々な生活を送る人々で満ちている。国、地域、会社、学校、趣味の集まりまで、コミュニティの大小はあれど、誰もが居場所を持っている。
これは、自分は孤独だと感じている社会不適合者もそうだ。必ず自分がいて安心できる場所がある。
今はないと感じていても、あなたの奇抜さ、個性を評価し、あなたの考え方に共鳴する人々が必ずいるはずだ。これらの同じ考えを持つ個々はあなたの仲間であり、属する感覚を提供してくれる。
この「集団に属している感覚」があることにより人間は安心感を得ることができ、生きる活力が湧いてくる。
孤独を感じている人は、まずは趣味にせよ何にせよ「自分がいても安心できる環境や集団」を見つけることをしてみてほしい。私は基本的に一人でいることが気楽だが、ときに寂しさを感じたときには気軽に通話をしたりコミュニケーションを取れる人が何人かいる。
リアルで会うのは面倒で疲れるので基本的にネット上の通話だが、そこでどうでもいい話題で笑い合ったりするのは非常に精神安定剤になっている。
対面でのコミュニケーションが嫌だという人は、ネットでもいいのでSNSを活用しながら、気兼ねなく話せる友人を作ることをしてみてほしい。
マインドフルネスの実践
次に実践してほしいのは、マインドフルネスである。
これは「今この瞬間」に集中し、自分自身の感情や思考、身体の感覚を無評価で注意深く観察する瞬間的な状態や練習方法のことを指す。
簡単に言えば、いましている行為を、もう一人の自分がただ見つめている感覚だ。マインドフルネスでは、「この行為には何の意味があるのだろう」などと考えたり、自分がしている行為に対してマイナスの感情のプラスの感情も持たないようにするということだ。あるがままの自分を見つめる。
これは、自己の精神状態に対する理解を深め、ストレスの管理、集中力の向上、感情の安定などを助けるための一つの手法だ。
マインドフルネスは元々仏教の教えの一部であり、瞑想の形式の一つともされているが、その効果が科学的に認識されるようになり、心理療法や自己啓発、健康増進の領域でも使われるようになった。
昨今の情報社会、日々の喧騒の中で、過度の思考と不安のサイクルに迷い込むことは容易だ。
マインドフルネスを実践することで、無駄な思考や感情を省き、今この瞬間に集中することができます。
この技術はストレスを減らし、今を尊重することを教えることで全体的な幸福感を必ず増加させることだろう。
自分の情熱に没頭する
情熱は純粋な喜びをもたらす。それが絵を描くことであったり、ハイキングであったり、コンピュータを学ぶことであったり、あなたの興味はこれらの情熱に没頭する時間を作り、それらがもたらす幸せはかけがえのないものだ。
人は情熱を欠けるものがあるから生きるエネルギーが湧いてくる。
「これだけは譲れない」「これは誰にも負けないくらい好きだ」というものを見つけることは、日常生活で悩みを抱えやすい社会不適合者にとって特に重要なことだ。
逆にコレがないと、虚無に時間を過ごした後に、何もしていない自分に対して自責の念に駆られたり、生きる意味を見いだせなくなったりなど、不幸への道筋を辿っていくこととなる。
自分を癒す
物理的および精神的な健康は、社会の不適合者だけでなく、すべての人にとって重要だ。
自分の体と心をメンテナンスするためにも、セルフケアの時間、をとるといいだろう。
お風呂に浸かる、良い睡眠をする。栄養バランスの取れた食事を摂る、アロマを焚く。
これは当たり前のように感じられるが、私たちは心に余裕がなくなってくると、これらのことを忘れてしまう。自分の癒やし方を忘れてしまうのだ。
自分自身を大切にすることで自尊心と全体的な喜びが増える。また、上手に休息を取ることで身体と精神のパフォーマンスが向上し、仕事の生産性も格段に上がる。
「なんかつらい」「限界が来てる」と感じたなら、それは休息を取るサインだ。
すぐに休め。休み方がわからないという方は、とりあえず先述したような「栄養バランスの取れた食事、7~8時間の睡眠、お風呂に浸かる」の3つをしていれば、かなり休まることだろう。
個人的な目標を設定する
個人的な目標を持つことは目的感を与えてくれる。
これらの目標は社会的な規範と一致する必要はありません。
その代わりに、それらはあなたの夢と願望に合わせてカスタマイズされるべきである。
社会的な世間の目などは無視して、自分の欲望と信念だけに基づいて目標を建てよう。
目標ができると、そのための行動を積極的に取るようになるので、行動力や自信など、自尊心に関わる力もつく。
私達にとってより良い人生の指針ともなるだろう。
デジタルデトックス
デジタル時代に生きると、オンラインの世界に迷い込むことが容易だ。ネットという仮想空間にのめり込み、現実での自分を蔑ろにして、脳が疲労して無気力になるというのは、ネット中毒者のよくあるパターンである。
しかし、SNSやオンラインゲームなどのネット環境から距離を置く時間を取ることで、
自己と周囲の物理的な世界との深い接続を可能にするのだ。自然の中で時間を過ごす、趣味に没頭する、または単に静けさを楽しむ瞬間を取る。こうすることにより、現実世界との関わりを深く感じて、自分の人生に集中することができる。
私もコレは日常的に取り入れていて、メールやSNSは確認する時間帯を決めて、長時間やらないようにしている。
こうすることにより、ダラダラスマホを触ったり、SNSを巡回することがなくなり、頭がスッキリして自分のやりたいことに集中できる。
自分をポジティブさに囲む
あなたの環境はあなたの気分と全体的な人生観に大きな影響を与えます。ポジティブさに囲まれることを優先するようにします。これはあなたのスペースの整理整頓、ポジティブな個々との関わり、またはペットを飼うことを意味するかもしれません。
とにかくネガティブになる内容を生活から排除する。
例えば、SNSなどではたまに「芸能人の〇〇さんが亡くなりました」「△△と□□との戦争状況は…」みたいな気分がブルーになるニュースが流れてくることがある。
こういった情報も自分をネガティブにさせる要素の一つだ。
他にも、気分が悪くなることしか言わない友人などがいたら、人間関係を見直して、自分がポジティブになれるような人とだけ関わるなどしてもよいだろう。
頻繁に笑う
笑いは本当に最高の薬だ。それは私達の気分を自然と良くしてくれ、精神を高揚させます。日常の状況でユーモラスなものを見つける、またはコメディを見る – 顔に笑顔をもたらす何でも生活に取り入れるといい。
私は「テレビのバラエティ番組を見る」とか「どうでもいい話題についてひたすら談笑する」などがある。
笑うということは、社会不適合者の精神衛生上、欠かせない。何をしても笑えないという方は、すでに人生に疲れ切っていて、感受性が死んでいる可能性が高い。
こういった場合は直ちに休息を取るべきである。
必要であれば専門家の助けを求める
時折、不適合者としての苦労は圧倒的なものになることがあります。
専門家の助けを求めることは完全にOKです。セラピスト、精神科医、カウンセラーなど、これらを活用することにより、より健康で幸せな自分になることができるだろう。
私は人混みに行くとパニック発作が出たり、ふとした時に激しい不安に襲われて死にたくなるなどの症状が出ることがある。
なので定期的に精神科に通って、専門医のアドバイスを取り入れて、症状が良くなるようにサポートしてもらっている。
自分の大切な友人や、恋人に話すのもいいが、単純に症状を緩和させるには、彼女らよりも専門家に教えを乞う方が100倍速い。
さいごに
覚えておいてほしいのは、社会の不適合者であることは呪いではなく贈り物であるということ。
社会不適合者は、社会から見たら「悪い」とされる部分を多く持っているのかもしれない。しかし、そこを「良い」といってくれる人や環境が確実に存在するということも事実。
人の個性というのは人の数だけあり、あなたはあなただけのユニークな視点から世界を見る機会を与えます。このユニークさを受け入れ、これらのライフハックを適用し、毎日の生活が楽しいものになるように努めてほしい。
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