高校を中退すると周囲からは「アイツ終わったな。」とか蔑みの眼差しで見られることが多い。
実際、私が高校をやめた時は親戚の一部からは陰でコソコソと悪口を言われたものだ。
今回は、「高校をやめたら人生終わりなのか」と不安に思っている高校生に向けて、
実際に高校を退学した私が、高校を辞める前に考えておくべきこと、知っておくべきことを語る。
結論:終わりではない
まず、「高校を中退したら人生は終わりなのか?」という不安に対しては、
「終わりではない」と答える。
というのも「人生が終わる」というと、就職がどうとか、ニートになるとか、将来に関することに対して不安に思うから「人生終わった…」となるのだ。
やめた後のことを考える
だから、高校をやめた後に自分がしたいことを明確にしておく事が大事。
大学に行きたい人は「高認を取って、受験勉強する。」
精神疾患などを患ってしまった人は「薬をしっかり飲んで適切な休養を取る。」
など、高校をやめた後は、自分が何をするべきかを最低限考えてから辞めるのが良い。
ちなみに私の高校をやめた後にしたことは、「徹底的に自分を癒す」ということだった。
高校生活と毒親のストレスによって疲労しきった心身を癒やすために、ひたすら自分の好きなことをした。
ここで、「高校をやめたからには、何か頑張るぞ!」という思考が一番危険で、私は「頑張らないことを頑張る」のに努めた。
子どもにとっては学校が世界のすべて
また、「高校を中退すること」に対して不安を抱えるのは当たり前のことであることを理解してほしい。
というのも、社会に出たことのない10代のガキにとっては、自分の世界は家と学校の2つだけ。
そして平日は学校で8時間という長い時間を過ごす。
子どもにとっては、学校は自分の世界のすべてなのだ。
だからこそ、その世界から抜け出すことに不安を感じる。
しかし、高校をやめたらわかるが、世の中には沢山の世界があることがわかる。
高校生の時は「とりあえず大学に行って、そこから就職に向けて頑張る」という道しか見えないが、
高校を辞めると、将来に対して不安になるので、そのために情報収集をするのだが、
そこで副業、投資など、収入を得る手段には色々なものがあり、必ずしも周囲の高校生と同じ進路を歩む必要がないことがわかる。
実際、このブログもまだ開設して間もないが収益化に向けて現在取り組んでいるし、
高校をやめていなかったらワードプレスでブログを開設してこのような記事を書くことはなかっただろうし、自分にあった働き方、将来について考えることはなかったと思う。
私としては、結果的に高校はやめて良かったと心の底から思える。
レールを外れても意外とどうにでもなる
そして、これは高校をやめた私だからこそ言えることだが、高校をやめたところで人生は大して変わらない。
多くの人々の行き方、いわゆる普通の生き方が自分に合っていなかっただけだからだ。
高校を辞める人は社会的には少数派だし、あまり良いイメージはないだろう。
しかし、それは周囲の意見であり、自分の人生には何の影響もない。
自分にあった働き方、生き方を模索していけばいいのだ。
社会のレールから外れても、その時には、自分に適したレールを作ってまた0から歩き出せばいい。
人は安定を求める生き物
そもそも私たちが不安になる時の多くの原因は、未来に対して安全、安定が保証されていないからだ。
だからこそ、多くの人は大学に行って、安定的な収入を得られる会社に勤め、そこで何十年も働く。
しかし、高校を退学するような人はそのような生き方はおそらく向かない。
だからこそ不安になる。
しかし、「人は本来、安定を求めるものである」ということを理解していれば、不安になった時に、
「ああ、これは生物として本来備わっている防衛本能なのだな。」と、自分を俯瞰的に観ると冷静になれる。
不安を仰ぐのは周囲の他人
冷静に考えることは非常に大事。焦って衝動的に行動しても、あとあと後悔することになるからだ。
後悔したくない人生を歩むには、まずは冷静に考えてから、行動を起こす。
しかし、周囲の人々はその冷静さをかき乱すようなことをしてくる。
「アンタ高校辞めたら将来どうするの!?」
「中卒は就職先なんてないから頑張らないと!」
勿論、この人達の言うことはあたっているし、将来に向けて真剣に努力を重ねるのは、いずれしなければならないことだ。
しかし、まだ将来のことなんてわからないのだから、今、自分ができることをやるしかない。
私のように精神疾患などを患っている人は、まずそれを治すことに全力を注ぐ(薬の服用、休養)。
将来の夢が決まっている人は、それに向けて焦らず少しずつ努力を重ねていく(資格の勉強など)。
周囲の不安を仰ぐような言葉に惑わされず、「今、自分にできることをやる」という信念を貫くべきだ。
まとめ:人生は死ぬまでは終わらない
人生は死ぬまでは終わらない。
だから結局、高校をやめても人生は大して変わらないのだ
高校を辞めたい人、もしくは辞めた人がすべきことは、
自分にあった生き方を冷静に模索し、周囲の言葉に惑わされず、自分なりのレールを突き進むだけ。
学校という世界を抜け出すのは苦しい。
しかし、その世界で生きづらさを抱えていてどうしようもない時は、すぐに逃げるべきだ。
学校を抜け出すと、自分が今まで、如何に狭い箱庭で生きてきたかがよく分かる。
私は別に「高校をやめた方がいい」とも「学校には行くべきだ」という気はない。
ただ、自分にあった生き方は人それぞれ違うということだけだ。
結局はそれだけ。
それでは。
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