最近テレビで”親ガチャ”という言葉がとりあげられ、メディアでさまざまな議論が交わされている。
そこで、毒親が原因で家出をした経験のある私が、親が果たすべき役割について語っていく。
【前提】親と子は他人
そもそも前提として、すべての子を持つ親は、子どもは、性格や行動や好みまで全く別の人間だ
という事を認識する必要がある。
というのも、子どもというのは、”親の腹から生まれただけ”の存在に過ぎない。
だから、親が子どもを、自分の思う通りに動かしたり、自分の価値観を子どもに押し付けるのは、子どもに対して一人の人間として接していないということ。
子どもは親の操り人形ではない。
いわば、親と子どもはただの”他人”なのだ。
この事を理解していない親が子どもを所有物のように扱い、子どもに見捨てられたり、恨まれたり、最悪の場合、殺されるなんて事件も起きかねない。
過度な支配や抑圧は、子どもを不幸にさせるのです。
「親と子どもは他人」
このあたり前のことは、子供との適切な距離をとる上で重要な事実なのだ。
【本題】親の役目とは?
さて、本題の私が思う親が果たすべき本当の役目は、
自立ができるように導いてあげることだ。
その自立とは、経済的自立と精神的自立の2つだ。
経済的自立
まず経済的自立について。
経済的自立とは、「子どもが自分の意思で働いて、親の金銭的援助に依存せずに生活できる事」と定義します。
その為には親は教育を受けさせる義務があるし、また、子どもに将来の夢があったりやりたいことがあるのなら、それを叶える為に支援するべきです(子どもの主張も聞かずに真っ向から否定するのは愚の骨頂だ)。
だからまず、親は子どもに金銭的援助をできるほどの経済的余裕があるのが前提だ。
子どもが「大学に行きたい!」と言っているのにもかかわらず、「大学にいかせるお金なんてないよ!」とかほざいている親は、ハッキリ言って親失格。
子どもを生む際にはそれなりのマネーリテラシーを身に着け、しっかりとした将来設計をしておく必要がある。
精神的自立
次に精神的自立について。
これは、「誰かに依存せずに、自分の存在意義をどこかに見いだせて、自分で意思決定し、能動的に行動できる」ということだと定義します。曖昧すぎるが、私もよくわかってないのでわからなくて結構だ。
そして精神的自立のために親ができることといえば、とくにない。
「は?」と思われた方、まだブラウザバックしないでいただきたい。
なぜなら、子どもというのは、親があれこれ言わなくても自分で考えて行動し出すものだからだ。(このことを分からずに、過干渉になったり支配しようとする親が多いように感じる)。
強いていうなら、子どもにしっかりと愛情を注ぎ、子どもが「ここにいていいんだ」と思えるような環境づくりをしてあげるといい。
そして、子どもが「こんなことやりたい!」となにかに興味を持ったり、自分のやりたいことを主張したなら、それに対して真摯に向き合って話し合うことだ。
「それはダメだ!」と否定するわけでもなく、かといって「なんでもやっていいよ!」と全肯定するのではなく、
「なんでそれをやりたいの?」と子供に対して興味を持って話すのだ。
まあ、小さい頃は色々な経験をして視野を広げるのが最優先だから全肯定して自由にさせるのもいいのだが、あまりにも思考停止で子どもを自由にさせていると、
子どもは「親は自分に興味が無いのかな…」と疑念を抱くことになる。
だから、子どもの積極的な意思表示に対してスキンシップを兼ねて、子どもの心と真摯に向き合うことが超重要。
しかし、子どもの行動にあまりに干渉しすぎると、子どもは自分の意志で行動できなくなり、引きこもりとなる場合もある。
子どもを信頼するということも精神的自立に重要なファクターだ。
まとめ
以上、私が思う親の役割は「自立できるように導く」ということだった。
逆に、それ以外に親がする事は特にない。
一般的に、子どもから嫌われる親(いわゆる毒親、クソ親)というのは、親と子の間に一線が引けていない、距離感がめちゃくちゃな人が非常に多いように感じます。
例えば「勝手に子どもの部屋に入って、プライベート空間を乱す」「一日のうちに何度も電話をかけて行動を監視する」などだ。
もう一度言うが、親と子どもは””赤の他人””だ。
冷たいように感じるかもしれませんが、それを認識することで、子どもに注いだ愛情を、子どもは素直に受け止めることができ、心が満たされることができる。
それが幸せな家族関係に繋がるのだ。
私のように、鬱になって家出をしたり、家庭が崩壊してからそのことに気づいても、もう手遅れなのだ。
世の子を持つ親が、幸せな家庭を築けるように切に願う。
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