【毒親持ちが語る】”親ガチャ”という言葉について考えること。毒親持ちの人生の向き合い方

人生論

昨今、”親ガチャ”という言葉が様々なメディアで議論されており、毒親、機能不全家族などの問題も社会的に大きく問題視されてきているような気がする。

そこで今回は毒親持ちである私が、「実際に親ガチャは存在するのか?」という問題に対して結論を出して、その理由を解説する。

また、「親ガチャはない!」と反論する人の言い分についても言及していく。

結論:親ガチャは確実に存在する

早速、結論から言うと「親ガチャは確実に存在する。

これは確実に断言できる。

一番わかり易い例が、金持ちの家庭と貧乏な家庭だ。

前者の家庭は、経済的に余裕があるので子どもが「大学に行きたい」と言ったのなら、そこに高い学費を払ってでも行かせることができる。

しかし、貧乏な家庭では日々の生活費を稼ぐことに必死で、子どもに大学を活かせることなどできないだろう。

これは少し極端な例だが、親ガチャというものは確かに存在するのだ。

子は親を選べない

その理由として、「まず子どもは親を選ぶことができない」ということ。

当たり前の話だが、非常に重要なことだ。

現実として、私たちがこの世界に産み落とされたのは、他でもなく親のエゴだ(言い方は悪いが)。

私たち自身の意志はそこには存在しない。

だからこそ、運要素で決まるガチャという言葉で言い表されるのだ。

人は良くも悪くも親からの影響を強く受ける

次に重要なのは、子どもはどうしても親の影響を強く受けるということ。

これも皆わかっていることだと思うが、

行動遺伝学の研究によって既に証明されている事実がある。

親子というのは、性格、顔立ちは勿論、体型、知能、学力すらも遺伝によって多くの割合で決まることが明らかにされている。

詳しくは以下の書籍で解説されているので、「努力で体型とか学力はどうにでもなるだろ!」と反論したい人は読んでほしい。

というか、学力や体型に関してはなぜ「努力でどうにでもなる!」という努力信仰が強いのか?

性格、行動、顔が遺伝で親から受け継ぐことに対しては皆当たり前のように受け入れることなのに、なぜそこだけ否定するのかがわからない。

責任転嫁するのは間違い

残念ながら、親によって子どものたくさんの要素が決まることがご理解いただけたと思う。

ここで毒親育ちの人に言いたいことは、「親の影響で何かしら生きづらさを抱えているかもしれない。

しかし、ここで「すべて親のせいだ!」と言って責任転嫁するのは完全に間違っているということだ。

確かに、大人になってからのメンタルの問題が、幼少期の育った環境から来ていることも多い。

毒親育ちのあなたの人生が上手くいかなかったり、生きづらさを抱えてつらい思いを抱えているのは、親が原因である可能性が高い。

しかし、それでもあなたの人生はあなたのモノだ。親のモノではない。

だからこそ、「全て親のせいだ!」と断言するのは、自分が自分の意志で変わろうとしないことの言い訳にしかならないのだ。

厳しいことだが、毒親だからといって、そこに全てを丸投げするのは、結局自分の人生を他人に丸投げしているのと同義なのだ。

大事なのは「今抱えているつらい思いは、毒親が原因だ。だから毒親とは距離を取ろう。」というように、原因を毒親だと認識した上で、冷静に対処していくことだけに努める。

毒親育ちがすることはそれだけだ。

毒親育ちのつらさは、毒親育ちにしか理解できない

私は親ガチャはたしかに存在すると思っている。

しかし、必ず「親ガチャはない!育ててもらった親に失礼だ!自分の努力不足だ!」という人が出てくる。

まず「育ててもらった親に失礼」という言い分に関しては言うまでもない。

子どもを勝手に産んだのだから、その子どもを育てるのは親の義務だろう。

確かに、大学までいかせてもらっていることに感謝はしているが、「親として子どもに愛情を注ぎながら、所有物として扱うこともなく、親の理想や価値観を押し付けることもなく育てる」ことは毒親はできない。

また、「親のせいにするな。お前の努力不足だ。」という言い分。

こういうことを言う人は、「今までの人生はすべて自分の努力で上手くいってきたんだ」と思っている人なのだろう。

しかし私からすれば、親は勿論、人生の多くの部分は運で決まる事が多い

先述したように、親の性格、行動、知能などは子どもに大きく影響する。

だから、どれだけ本人が努力をしようと、どうにもならないことだってあるのだ。

これは毒親育ちにしかわからないことであり、そうでない人には決して理解できないことだ。

そう。

毒親持ちの人と、恵まれた親が「親ガチャ」について議論をしても、永遠にわかり会えることはないのだ。

今回は、”親ガチャ”という言葉について私が思うことを話してみた。

反論もあるかもしれないが、その時はTwitterで拡散してからにしてほしい。アクセス数増やしたいからね。

それでは。

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