【ひだまりスケッチ】中身のない日常にこそ、中身がある【感想レビュー】

私はきららアニメはあまり観ないのだけれど,ひだまりスケッチは1~4期まであるのにも関わらずイッキに観ることができた。

これほど日常アニメに夢中になったのは、今までアニメを観てきた中でもあまりなく、それは「ひだまりスケッチ」という作品だけの魅力があったからこそだと思う。

ということで、今回は「ひだまりスケッチ」の概要と魅力を解説する。

この記事はこんな人にオススメ

  • ひだまりスケッチってどんなアニメ?
  • ひだまりスケッチの魅力が知りたい人
  • 日常百合アニメが観たい人

「ひだまりスケッチ」の概要

このアニメは、普通高校の美術科を舞台とした、ゆるゆる日常アニメだ。

1年生の、天然で一生懸命なゆの、天真爛漫でいつも元気な宮子。

2年生の、一見クールだけど、頑固で意地っ張りな一面もあり、しかし後輩思いで優しい紗英と、

世話焼きで、陽だまり荘の母のような存在であるヒロ。

この4人は、学校のすぐ近くのひだまり荘というアパートに住んでおり、

時には一緒に集まっておしゃべりをしたり、ヒロが振る舞った料理を皆で食べながら雑談をする。

そんな女子高生たちの平穏な生活での掛け合いがメインとなっており、そこに癒やされる。またきららアニメなので百合も堪能できて最高。

頭を空っぽにして観ることができる

このアニメは、1~4期まであるのだが、日常アニメなので、エピソードごとの繋がりはないし、シリアスな展開になったり、また感動して泣けるシーンもない。

ただ、少し変わった女子高生たちの普段の日常。

それを観ているだけなのに、不思議と彼女たちに癒やされ、彼女たちに愛着が湧いて、ずっと観ていられる中毒性がある。

中身のない日常にこそ、中身がある

このアニメを観終わった後に一番感じたのは、やはり「中身のない日常にこそ、中身がある」ということ。

私たち人間はいつもの当たり前の日常に慣れて、目先の利益や欲望に取り憑かれて自分を見失うことがよくある。

人間は同じことをしていたらいずれ飽きる生き物。

変化を求めて行動するのは当然のことだし、それによって社会が発展しているのも事実。

しかしこのアニメは、私たちの毎日が如何に尊く幸せに満ちたものなのだと再認識させられるような良さがある。

このアニメは、毎話、ゆのの目覚まし時計が鳴るところから始まる。

むにゃむにゃしながら眠い目をこすりながら起きるゆの。

そして「学校に行くよー!」とゆのを呼ぶ宮子。

毎話毎話このようなやり取りから始まるのだが、この描写をアニメで毎回やるというのが、

「今日も一日が始まったな。楽しい一日になるぞ!」と、不思議と自分自身を鼓舞することができるのだ。

シャフトが作り上げる独特の世界観

また、このアニメの中毒性は、ひだまりスケッチならではの話の構成は勿論、

アニメーション制作会社シャフトによる独特の世界観による中毒性もある。

シャフトの作品といえば有名なのが物語シリーズ、まどマギなどがあるが、

ひだまりスケッチでも、独特なカメラワーク、カット、画面の構成、背景の書き方、

それらすべてにシャフトの個性が全面に押し出されており、その独特な世界観もまたクセになる。

相性抜群の4人

そしてなんといっても、このアニメの最大の見所は、4人の相性抜群の掛け合いにある。

ゆのはマジメなのだけれどどこか抜けていて、たまにアホなことを言う時があり、

それに対して紗英が突っ込んだり。

宮子はいつも元気で、いるだけで場を和ませてくれるパワーがある。

ヒロは紗英の小説執筆に集中できるように食事を用意してくれたり、それだけでなく、下級生に料理を教えたりと、お母さんのような包容力があって安心感がある。

このような各キャラがそれぞれの個性があり、一人ひとりがいてこそひだまり荘の日常が明るいものへと昇華されている。

新1年生のなずなと乃莉

また3期からはゆの達は進級し、ひだまり荘にも新一年生が入ってくる。

まずは、おとなしめで自信がなさげななずな。

彼女は人付き合いが苦手で、ずっとモジモジしていた。

また、彼女はひだまり荘の皆と違って美術科ではなく普通科ということもあり、馴染めるかどうか不安だったのだ。

しかし、ひだまり荘の皆は暖かく迎え入れてくれた。

上級生もかつては、高校に入ったばかりは不安な気持ちだった。

そんな気持ちをわかっているからこそ、不安になっているなずなを安心させることができた。

自分に自信がなさそうななずなだったが、ひだまり荘で過ごしていくうちにどんどん元気になっていく様が、観てて微笑ましかった。

そして2人目の入居者である乃莉。

彼女は、変わり者が集まると言われるひだまり荘の中でも、一番マトモな性格だと思う(笑)。

前向きでポジティブで、ひだまり荘にもすぐに馴染めた。

しかし男らしい一面もあり、結構サバサバしているので、繊細で傷つきやすいなずなへの不意の一言で、無意識に傷つけてしまうことも。

しかし、なずなと対極な性格である乃莉だからこそ、なずなと仲良くなることが出来たし、ひだまり荘でもすぐに馴染めることが出来たのだ。

声優とキャラの相性がピッタリ

これはアニメを観た人にしかわからないことなのだが、

声優の声とキャラの性格が合っているのも、アニメの世界に没入できる理由の一つ。

ゆの役である阿澄佳奈の、ポワポワした天然そうな声色。

宮子役である水橋かおりの、天真爛漫かつ人を思いやれるさりげない暖かさを感じられる声色。

紗英役である新谷良子の、冷めているようで、どこか優しさを感じられる声色。

ヒロ役である後藤邑子の、甲高い頭の悪そうな声色(※褒めてます)

キャストとかキャラの性格が絶妙にマッチしているのも、このアニメの魅力の一つだ。

まとめ:日常、癒やし、中毒性を詰め込んだ神アニメ

まとめとしては、日常の尊さ、そして彼女たちの掛け合いによる癒やし、そしてシャフト独自の世界観や、毎話毎話のエピソードの構成による中毒性。

それらが極めてクオリティの高いアニメだった。

日常アニメのレビューは、具体的なストーリーがないく、物語の起伏が少ないので正直書きにくかったのだが、

今回はどうしても「ひだまりスケッチ」という作品の良さを伝えたくてこのような記事を書いた。

私はアニメしか見ておらず、原作は読んだことはなかったのだが、この機会に読んでみたいと思った。

百合アニメ好きな方は勿論、日々に疲れてなんとなく憂鬱な気分になっている方は、一度観てみてはいかがだろうか。

きっとひだまりスケッチの中毒性に夢中になって、いつのまにか癒やされている自分がいることに気づくだろう。

それでは。

コメント

タイトルとURLをコピーしました