【宇宙よりも遠い場所】玉木マリの最大の魅力は”普通さ”にある

宇宙よりも遠い場所のメインヒロインである玉木マリ。

このキャラ、正直、最初にアニメを観た時はあまり印象に残らなかったキャラなのだが、2回、3回と重ねて観返すうちに彼女の魅力がどんどんわかってきたので、今回は玉木マリについて語る。

この記事はこんな人にオススメ

  • 玉木マリって何かパッとしない印象がある人
  • アニメを観て玉木マリが好きになった人
  • 玉木マリの魅力を深く知りたい人

玉木マリの性格

玉木マリ。

三宅日向と似ていて明るく無邪気な性格。

また、好奇心旺盛で「高校では何かチャレンジしたい!」という志をいだきながらも、行動できずにモヤモヤしている。

これは現実でも多くの学生が抱えているのではないだろうか。

「高校からは〇〇する」「大学に入ったら〇〇に挑戦する」というように、

新しい環境の変化とともに何か行動を起こそうとするが、何も出来ない。

そんなごく普通の女子高生である玉木マリだからこそ、私は彼女の魅力に気づけなかったのだと思う。

青春したい!

キマリには、「青春する!」という目標がノートに書いてあった。

漠然としていてよくわからない目標だ。

おそらく本人もよくわかっていない。

しかし、何かやろうというモヤモヤと思っていてはダメだ!と思いながらも、

いざ行動しようとなると腰がすくむ。

必要だったのはキッカケ

そんな時に彼女の「青春する」キッカケになった一人の少女が、小淵沢報瀬である。

キマリは彼女の「なにか大きな野望をいだいて、それに対して一直線に努力する」という姿勢に感銘を受けて、「一緒に南極に行く」という計画に参加する。

そこからキマリは、行動できずにモヤモヤしていた気持ちが晴れ、青春の一歩を踏み出したのだ。

そう、彼女に必要だったのはキッカケだったのだ。

そのキッカケがただ偶然、小淵沢報瀬という南極を目指す女の子だった。ただそれだけのことだった。

逆に、彼女はキッカケがなければ、普通の高校生として何も出来ずに終わっていたかもしれない。

好奇心の高さ

とはいえ、特に面識もない学年でも変人扱いされている報瀬から「南極、一緒に行く?」と誘われて行くというキマリの好奇心の高さ。

これも彼女の他にはない魅力の一つ。

実際、報瀬は学年でも「アイツ、南極行くんだってよw」とバカにされていた。

しかしそんな中でもキマリだけは馬鹿にせず、尊敬と好奇心の念を報瀬に向けた。

目標も漠然としていて何も行動できずにモジモジしているキマリは、

目標があって、それに向かって周りの目も気にせず努力する報瀬とは対極にいたからだろう。

そんなキマリの好奇心の高さが、キマリ自身を変えるキッカケにもなったのだと思う。

変化

そんな偶然から始まり、キマリの当たり前の日常はガラリと変わっていく。

「何かが起きそうで、毎日見る景色が目まぐるしく変わっていく」

こうキマリは言っていた。

彼女が求めていたのは”変化”だったのだ。刺激とも言える。

偶然、報瀬と出会い、「行ってみたい!」という好奇心から南極計画に参加し、

未だ見たことない景色、人、に触れて、毎日が目まぐるしく変化していく。

これが彼女の求めていた「青春」なのだ。

こんな言い方はアレだが、キマリにとっては、南極でも北極でも何でも良かったのだ。

彼女の「青春」の着火剤が南極計画だっただけ。

共感力の高さ

また彼女の魅力は「共感力の高さ」にある。

印象的だったのは、10話で、結月が「友達がどういうことかわからない」と言って、友達契約書をキマリ達に差し出すシーン。

その際に、キマリは泣きながら結月に抱きついて「友達がどういうことかわからないんだよね。」と共感する。同情とも言えるだろうが。

彼女は白石結月という、今まで友達が一人もできたことがない一人の女の子の、これまで抱えてきた辛さを思い、泣いたのだ。

そう、キマリは他人の気持ちにそっと寄り添えるような暖かさがある。

人の気持ちに寄り添い、笑う時は笑い、泣くときは泣く。

仲間との感情を共有できるというのは、これまで孤独に過ごしてきた結月にとって本当に嬉しいことだったと思う。

そんなキマリの共感力は作中で、仲間を救う上で非常に活躍している。

また、11話の報瀬の、三宅日向の同級生に対して「ざけんなよ。」という名シーンでも、

報瀬が言葉に詰まった時、キマリは言う。

「日向ちゃんは私たちと最っ高に楽しくて、超充実した、そこにいたら絶対できないような旅をしているの!」

報瀬が言葉に詰まって、何を言おうか迷った時、キマリは瞬時に、そこで日向の気持ち、報瀬の言いたいことをバッサリと言ってくれた。

このキマリの共感力の高さは、仲間の中でも重要な役割を果たしてくれた。

キマリ以外の3人、小淵沢報瀬、白石結月、三宅日向、には、乗り越えるべき壁があった。

母親との決別、孤独、部活でのトラブル。

そんな彼女ら3人が抱えていた心の中の苦しい感情をそっと解きほぐしてくれる。

仲間の背中をさりげなく押してくれるような存在。それがキマリなのだ。

キマリの”普通さ”

記事のタイトルにあるように、キマリの最大の魅力は”普通さ”にあるように思う。

言い方は悪いが、他の3人と比べて、これまで普通に高校に通い、なんとなく友達と過ごし、なんとなく授業を受けて、なんとなく毎日を過ごす普通の女子高生。

そんな普通なキマリだからこそ、3人を支えられるような存在に慣れたのだと思う。

3人はキマリと違って、芸能活動に集中して友達がいなかったり、部活のトラブルが原因で高校を退学したり、南極を目指してお金を貯めるとか。

いわゆる一般的に”普通”とは違うこの3人にはないモノがある。

このキマリの好奇心旺盛ながらも、多くの女子高生と変わらない感覚が、逆に他の3人にとっては刺激になったり、心の支えになったりすることがあった。

言語化するのはむずかしいが、世間一般の常識に縛られない3人だからこそ、普通であるキマリとお互いに刺激し合えた。

また、この南極への旅を通して過去のトラウマを乗り越えたり、「青春したい!」という漠然とした目標を、”南極に到達する”という形で達成したりと、人間的成長も見られた。

キマリの”普通さ”は、他の3人にはなかったかけがえのないものであり、

また彼女の”普通さ”が、アニメを観ている多くの人々に対して、「私もなにかに挑戦してみようかな。」と思えるように背中を押してあげられるのだと思う。

今回は、玉木マリの作中における立ち位置、また彼女の”普通さ”について語った。

この記事を読んだ後にまたアニメを見れば、また違った角度から玉木マリという人間を理解することができるのではないだろうか。

それでは。

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