【病気との向き合い方】精神疾患は、治そうと焦れば焦るほど治らなくなる

人生論

自分がパニック障害、不安障害だと診断され約一ヶ月が経った。

それからは大学も不登校状態。

医師と話し合ってアドバイスを貰ったり、薬を服用しながらとにかく休養に専念している。

しかし、精神疾患を持っていると、やはり「早く治さなきゃ!」とあせてしまう。

今回は、この病気を直そうと焦る気持ちについて、精神科医と対話したことで考えた、病気との向き合い方について語っていく。

この記事はこんな人にオススメ

・精神疾患などの病気を持っている人
・「病気を早く治さなきゃ!」と焦っている人
・病気とどう向き合えば良いのかわからない人

病気を治そうと焦るのは当たり前

まず理解してほしいことが、私たちのような精神疾患などの病気を「早く治そう」と焦るのは、ごく当たり前のことだということを理解してほしい。

「当たり前?だから何?」と言われそうだが、このことを理解することは非常に重要で、

この当たり前のことだということを理解すると、「これは私だけじゃなく、病気を持っている人は焦ってしまうものなんだ。だから、焦っても大丈夫なんだ。」という安心感が生まれる。

安心感が生まれると気分が冷静になれるし、不安も少しは軽減される。

病気を治そうとしない

次に重要なのは、「病気を治そうとしない」ということ。

またまた「は?何いってんだお前」と言われそうだが、これも誤解がないように説明すると、

ここで言いたいのは、「病気を治そうとせず、苦しんだままでいろ!」ということではなく、「病気を持っている自分を認めてあげる、受容する」ということだ。

私のような精神疾患を持っている人たちは、みんな病気を早く治したいと思っているはずだ。

しかし、どんな病気でも、すぐに治る魔法の薬なんてものは存在しない。

特に精神疾患はすぐに治ることがないということはわかるはずだ。

なぜなら、精神疾患は、今までの思考のクセ、認知の歪み、心に深く刻まれた見えない傷だからだ。

専門の医師のもとで、長期的な目線で様々なアプローチをしながら、少しずつゆっくり治していく。それが病気だ。

そんな病気と長い期間、付き合っていかなければならないのは宿命。

だからこそ今自分が抱えている病気に対して嫌悪感を抱いたり、「早く治れ!」と強迫的に思うのではなく、

今、自分が抱えている病気も含めて今の自分なのだ。」と、今の自分のあるがままを受容する。病気の自分を否定しない。

例えば、私はかつて外で急にパニック発作が起きた時には、「また発作が起きた。早く治まれ治まれ!」と強迫的に思っていた。

しかし、そんなことを思っても事態は悪化するばかりだ。パニック発作というのは自分の気持ちで治まるものではない。

しかし今の私は、パニック発作が起きても「これは私の病気だから仕方のないことなんだ。大丈夫だ。」と、発作を収めようとしない。「これが自分なんだ。」とあるがままを受容する。

すると、少しは気分が落ち着いてきた。今でも外出するとたまに発作が出ることがあるが、そのたびにことのことを意識している。

焦りが病気を加速させていく

精神疾患を持っている人は、自分の抱えている病気に対してネガティブなイメージを持っているかもしれない。

確かに精神疾患はつらく、苦しくて、治そうと焦る気持ちもわかる。

しかし、治るのには時間がかかることを理解し、病気も自分の体の一部なんだ、と受け入れることによって、逆に気分が落ち着いて、結果的に病気の克服に繋がるのだと思う。

ここまで書いてきて、精神疾患は、治そうとすればするほど、症状が悪化していくことがわかっただろう。

しかし、やはり理屈では理解できても、身体が追いつかない。腑に落ちない人もいると思う。

「焦ってしまうのがダメなのはわかってるんだけど、頭が身体に追いつかないんだよ!」と。

実際、私も将来対しての不安や焦りは多少あるし、パニック障害に対しても、まだ「早く治さなきゃ」という強迫的な思いはある。

しかし、それすらも認めてあげる。

出来ない自分を認め、今、自分ができることをしていく。

シンプルだが、アレコレ考えずに自分ができることをできる範囲ですることに専念することなのだ。

できないことをしようとするから、余計ドツボにはまっていく。

精神疾患の人は、自分でコントロールできないことにも意識を向けてしまう。

私の場合はパニック発作がそうだ。

「発作を治めよう。」と思ってもすぐ治まるはずがないのに、コントロールしようとする。

しかし、出来ないことはできないで割り切って、できることだけに集中することが、精神疾患の人がすべきなのだ。

私もこの思考の癖がまだあるので、焦らずに、皆さんと一緒に精神疾患の克服に努めていきたい。

それでは。

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