私は高校3年の途中で高校を中退している。
辞めた理由は、クラスで孤立していることで学校生活がうまくいかなかったり、親との関係とか色々あるのだが、まぁそんな感じで辞めた。
ハッキリ「これだ!」という理由はなく、ただひたすらに精神の限界をむかえていたからとしか言えない。
今回は、「高校を辞めて気づいたこと」について語っていく。
学校や会社をやめようかと悩んでいる人の参考になると嬉しい。
社交の場が減った
まず、学校というのは、主に「社会性を身につける場所」である。
勉強する場所でもあるが、勉強なんてどこでもできる。
学校教育で重要視されているのは、前者だ。
なので、学校を辞めると、社交の場がなくなり、コミュニケーション能力を身につける機会が圧倒的に減る。
少し自分語りをすると、私は小学生の頃から、同年代の人とコミュニケーションをとることが苦手だった。
中学、高校でも、友達と呼べる人は、1人もいなかった。まぁ今もいないけど。
場面緘黙症にもなり、精神的にとてもつらかった。
だから私は、高校を辞めた時、「1人の時間が増えて嬉しいゼ!誰とも関わらなくて済む!ウッヒョヒョ〜イ!」と、開放感でいっぱいだった。
実際、1人の生活はゲームもやりたい放題だし、誰にも咎められない。
しかし、これから大人になって、社会で生きていく上で、必ず人と関わらねばならない場面は沢山あるだろう。
そのためにいずれは、最低限の社会性は身につけなければならない。
私としては1人で気楽だが、将来のことを考えると少し不安に感じるところはある。
「今は親の金で不登校でニート生活はできているけど、それが終わったら俺の人生どうなるんだろう…。」
という不安とともに生活している。
かといってまた学校に行けば私のパニック障害は悪化するばかりなので、今は将来よりも今に集中して、なるべく健康に規則正しい生活を送るようにしている。
「自由」と「責任」は1セット
高校を辞めると、一般的な高校生が学校にいる午前8時から午後5時くらいまでの時間がスッポリ空いてしまう。
私の場合は叔母の家に住んでいて生活していたが、日中は仕事で誰も家におらず、ほぼほぼ一人暮らし状態。
昼間に寝ようがゲームをしようがアニメを観ようが、誰にも咎められない。
まさに自由。
逆を言えば、高校をやめた人は自由になるので、その時間を活かすも殺すも自分次第というわけだ。
なので、自分自身を客観視し、ある程度自律する能力がないと、堕落した生活を送ってしまい、ただただ無駄な時間が過ぎ去ってしまう。
私は学校を辞めたことで、自由には責任が伴うということを、身に染みて感じた。
学校を辞めると、自分の時間が増える。
だからその時間を、将来に繋がる勉強やスキルアップをするなど、いかに有意義な時間を過ごせるかで、今後の人生が決まると言っても過言ではない。
しかし勿論、メンタルの疾患を持っているような人や、何も手がつかないという無気力状態の人などは何もせず休んだほうが良い。
しかし特に精神と身体が健全ならば、何か自己成長に繋がるようなことを始めててみてはいかがだろうか。
視野が広くなる
学校を辞めてから深く感じたことは、
「世の中には色々な人、価値観があり、人生は1本の道になってはいない。」ということだ。
例えば、学校でいじめられて鬱になったり、人間関係のトラブルで不登校になったりする人が自殺するのは、「学校が自分が生きる世界の全てだから」だ。
「学校」という小さな世界でうまく馴染めないと、逃げ場を失ってしまう。
他に逃げる選択肢はたくさんあるのに、学校という狭い箱庭で生活してると、視野が狭くなってしまうのだ。
また、日本の画一的な学校教育のせいか、「自分は勉強ができないからダメだ」「不細工で虐められているから、死んだ方がいい」とか、勝手に自分で自分の価値を決めつけてしまう学生が、非常に多いように感じる。
すぐに決めつけて安心感を得ようとするのはやめよう。
以前の記事でも書いたが、人間は判断して安心感を得たがる。
広い視野を持ち、自分も他人も判断せずに冷静に自分を俯瞰できるようになると、気分が落ち込んだり、不安になったりと、負の感情を抱くことはなくなるはずだ。
まとめ:逃げることは悪いことではない
学校を辞めるというのは、世間的にはあまり良いイメージは持たれないだろう。
実際、高校を辞める時、私は周囲の人間から反対されまくった。
しかし、私は思う。
「逃げることってそんなに悪いことか?」
どうしようもなく嫌だったら、逃げたっていいじゃないか。
私は「やめた」というよりも、精神の限界によって「辞めざるを得なかった」のだ。
そして、この社会に物申したいことがある。
それは「逃げずに立ち向かうことが美徳」とされるような偏った考え方からは脱却すべきだということ。
このような日本人の「努力信仰」が、鬱病になる人や自殺する人が増えていることの原因だと思う。
「無理なものは無理!」
「頑張ったけど無理だった!」
と割り切って、早く軌道修正した方が、あなたの人生はきっと上手くいくと思う。
頑張ることは手段であって目的ではない。
頑張りすぎてもその先に何も得られなかったら意味がないではないか。
私がそうだった。
ずっと頭痛、動悸などのパニック発作が止まらないまま2年間学校に通い続けた。
しかしその先に得られたのは、ボロボロになった身体と心だけ。
高校を辞めるというのは、本当に考えて決断しなけれればならないことだ。
しかし、私は本当に「辞めてよかったな」と感じる。
この記事を読んでいる、学校や会社を辞めようとしている方は、後悔のないようにじっくり考えてから決断することだ。
周囲からは「会社は3年は勤めた方がいいよ。今辞めたらダメだよ!」とか言ってくるかもしれない。
しかし、周囲の言葉や社会通念、常識にとらわれることなく、1人になって自分の頭で考えた上で決断することだ。
自分だけの意志でした決断は、後から失敗しようと成功しようと、後悔はない。
また、「もうどうしようもなくつらい」という人は今すぐ辞めるべきだ。
自分の健康が一番の資産であり、それを損ねてまで会社や学校に居続けるメリットは何一つないのだから。
それでは。
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