【体験談】大学不登校20歳コミュ障が、接客バイトを三ヶ月してみた

生活改善

去年の11月から、バイトを始めて、今日やめてきた。

理由は「飽きたから」である。

そもそもバイトを始めた理由が「失恋によって空いた心の穴を埋めるため」だったので、いつでも辞めることはできた。

今回の記事では、大学不登校かつ精神疾患持ちの私がバイトを終えての感想などをテキトーに並べていこうと思う。

業務内容

場所はゲーセンで、そこでの仕事はフロアの巡回、筐体の清掃、たまに接客。

これを6時間30分こなす。

すべての仕事はマニュアル化されていて、とても単純かつ楽な仕事ばかりだった。

しかし、それが逆に苦痛となるときもあった。

客が来ないときはひたすら暇だし、私は平日にシフトを入れていたので、いつも暇していた。

だが私はサボるのは昔から得意だったので、カウンターの下でスマホをいじったり、イヤホンをつけて音楽を聞いたり、絵を描いたり文章を書いたりして、時間を潰していた。

こういった虚無の時間というのは、人生で最も経験してきた時間なので、そこでの過ごし方は割と得意な方だと思う。

最初は上手にサボっていたが、だんだん仕事にも慣れて時間が経つにつれて、それでも退屈になった。

そして個人的に「この人苦手だな」という人も現れたので、「なんか苦手な人がいるし、仕事も飽きたからやめよ」という流れで退職まで行き着いた。

バイトをして感じたこと

①人間関係、人の温かさ

バイトをして特に感じたのは、人の温かさである。

トイレの場所を教えたら「ありがとうございます!」と笑顔で言ってくれるお客さん。

バイトを辞める旨を伝えたら「今日で終わりだね!お疲れ様!元気でね!」と言ってくれた先輩や店長。

このように、世間には優しくて温かい人もたくさんいるのだなと肌で感じることができた。

心なしか、私の人間不信も、このバイトで少し和らいだような気もする。

コミュ障で人にやさしくするのがヘタな私にとっては、見本にできるような人が周囲にたくさんいたので、人との接し方という面で非常に勉強になった。

「この人はこのタイミングで話しかけてきて、こういう話題が好きなんだ」

「この人は仕事はテキトーにやっているな。すこし俺と似てる。」

「この人は根っからの真面目だな。雑談もしないし仕事ばっかり。でも従業員のことは気遣ってくれている。」

色んな人がいて、その人達が同じ空間で同じ仕事に取り組んでいる。

素敵な空間だなと思ったし、そこに携われたことをすこし誇りに思う。

仕事はつまんなかったけど。

②つまらない仕事

つまらなく、しょうもない仕事ではあった。

バイトだから当たり前なのだが、簡単ですぐ終わるような仕事しか割り振られない。

ミスをシても特に怒られない(これは私が働いた職場が特殊なのかもしれないが)。

特にストレスもなく働くことができた。

これで時給1200円はバグだろ。働くってこんな簡単でいいのか。

というふうに、「働く」ことに対する認識が大きく変わった。

③意外と自分は無能ではない

バイトは簡単な仕事ばかりだ。しかし終わってみれば、「オレって意外と無能じゃないんだな」と気づいた。

自己肯定感の低い人は、働く前から「私はどうせ働けない。学校も行ってないし精神疾患だし」と言うかもしれない。

しかし、私はパニック障害、社交不安障害を診断されていながらも、特に問題なく業務を遂行できた。

精神疾患の症状については他の記事触れているので是非見てほしい。

こんな症状がありながら、接客などもできたので、人間は適応していく生き物なのだと実感する。

ただ、私は通院や内省、他社とのコミュニケーションによって多少は症状が少し治ってきているので、参考になるかはわからない。

意外とたいしたことないから。意外とバイト程度の仕事なんてできるから。

また、特に私くらいの年齢(Z世代とも言う?)の若者からすると、働くことに対してプラスのイメージなんてなく、マイナスのイメージしかないかもしれない。

別にマイナスのイメージを持っていてもいいが、「自分は働けないんだ…TT」と過剰に恐れる必要は絶対にない。

うつ病や、本格的に心身がぶっ壊れているなら休んだほうがいいかもしれない。

ただ、働くということに過剰な恐れを持っている人は、一度日雇いでもなんでもいいから、自分の身体でお金を稼ぐという経験をしてみてほしい。

④日本社会で食いっぱぐれることはない(多分)

そのうえで、ほぼ革新して言えることが一つある。

それは、日本で食いっぱぐれることは多分ないということ。

勿論、バイト生活で生活をしていくとしたら、諦めるべきことも増えるだろう。

しかし、飯を食うことは絶対にできる。

あとは職場で不要なストレスをためて家に持ち帰らないこと。

それさえあれば、割と幸せな生活は実現できるのでは?と感じる。

わざわざ勉強したくもないことを勉強して、入りたくもないブラック企業に就職して、心と体を壊すくらいなら、もう頑張ることをやめて、バイト生活でゆらゆら生きていくのも全然アリだと私は思う。

日本は治安が良い。ただ働くだけで金がもらえる。素敵な社会だ(麻痺)。

若い頃にバイトでお金を稼ぐとはどういうことなのか。それをしれたので非常にいい経験になった。

⑤自分の性格

仕事をすると、自分の人間性を嫌と言うほど突きつけられる。

私は非常にキレ性で、被害妄想癖がある。接客をしていてそれに気づいた。

先輩に少しミスを指摘されただけで、ふてくされたような態度をとる。

客の声が小さくて何を言ってるかわからなかったら「すみませんもう一回いいですか?」とキレ気味に言う。

クソガキみたいで恥ずかしすぎるのだが、これが私の人間性だ。

プライドが高くて、すぐ相手は自分のことを下に見てると思い込んでしまう。

傷つくのを恐れて高圧的な態度を取ってしまう。

だが、自分の性格に難があり、その上でどう改善していくかということを真剣に考える機会にもなったので良かった。

今は、人とコミュニケーションを取る際には「大丈夫、傷つくのを恐れるな。相手はオレのことを見下してもないし嫌いになってもない」と心に言い聞かせている。

バイトを終えてやりたいこと

バイトをして結構お金も溜まった。

どうせしばらくは学校にもいかないと思うので、この人生という旅を満喫していきたいと考えている。

といっても外に出て何かをするのはもう飽きた。

変化を求めて旅行なり外出なりするのは良い刺激にもなるが、私にとって本質はそこじゃない。

旅行とか外出は、刹那の快楽に過ぎず、自分の内面と向き合うのは不向きだ。

私は、お金を使って表面だけの快楽にふけるのではなく、

お金を使わずとも、内面を豊かにしたい。感性を磨いて、文章力をつけたい。

書きたいものがかけるようになりたい。

また、精神疾患、容姿コンプレックス、親との関係、友人関係、不登校など、自分の抱えている問題とも折り合いをつけれるようになりたい。

私には大きな夢などはないが、「こうなりたい」という理想はまだ持っているようだ。

これだけでも、まだ生きる理由にはなるな。どうせ死ぬのも怖くてできないし。

少しずつ前に進んでいこう。

それでは。

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